辛子蓮根
辛子蓮根は熊本で古くから伝わる郷土料理。蓮根のシャキシャキとした歯応えと蓮根につめた辛子が口にいれたときに強いアクセントとなり、ご飯のおかずにも酒の肴にもよく合う。
◎発祥と由来
かつての熊本藩主だった細川忠利は生来病弱だった。そんな忠利を前任地である豊前国耶馬溪羅漢寺の禅僧・玄宅が見舞った際、玄宅は健康のために蓮根を食べるよう勧めた。そこで藩の賄方であった平五郎が、加藤清正が熊本城の外堀に非常食として栽培していた蓮根の穴に和辛子粉を混ぜた麦味噌を詰め、麦粉・空豆粉・卵の黄身の衣をつけて菜種油で揚げたものを献上したところ、忠利は喜んで食べたという。増血剤として優れている蓮根と食欲増進作用がある辛子の組み合わせであること、また蓮根を輪切りにした断面が細川家の家紋(九曜紋)と似ていたことから当時は門外不出の料理とされていたが、明治維新からは一般にも製法が伝わり、熊本名物の一つとなった。
◎作り方
1:蓮根をタワシなどでよく洗い、両端を切り落としておいたものを、沸騰したお湯で15分ぐらい茹でる。
2:茹であがったら蓮根をざるに立て、陰干しをして水気を取る。
3:味噌、粉辛子、蜂蜜を混ぜ合わせて作った辛子味噌を蓮根の穴に隙間無く詰め込み、5時間以上置く。辛子味噌を山盛りにしておき、蓮根の断面を上から山を削るように押しつけると簡単に辛子味噌を詰めることができる。
4:辛子味噌を詰めておいた蓮根に、小麦粉、ターメリック、水を粘りが出るように混ぜ合わせて作った揚げ衣を、たっぷりとつけて180度の菜種油で揚げる。菜種油とターメリックとの相乗効果によって出来あがりは黄色い状態となる。
揚げあがったら、適度な厚さに輪切りにして食べる。
